2007年8月31日金曜日

カウリスマキのあかり ふたたび

夏だというのに、連日カウリスマキのレイトショー。こうなったら全部!ってことで、結局8夜ユーロスペースに通うことに。
●「パラダイスの夕暮れ」8/18(土)
労働者3部作の1作目。カティ・オウティネン&マッティ・ペロンパーというアキの黄金コンビが主役。すっかりカウリスマキファンと化した自分はこの作品&コンビが大好き!マッティ・ペロンパーが亡き今、もうこの組み合わせは夢でしかない。
●「マッチ工場の少女」8/21(火)
労働者3部作の最終章。いつものユーモアもこの作品ではない。主役にカティ・オウティネン、”マッチ工場の少女”の彼女は特に素晴らしい。独特の雰囲気でアキの世界観を築いてるところはやっぱりすごい。
マッチ工場の少女(1990) - goo 映画
●「コントラクト・キラー」8/24(金)
ロンドンロケだったにも関わらず、まるで他の作品同様フィンランドのよう。カウリスマキ&ティモサルミネン(撮影監督)コンビだからなのか!? 物語の設定はすごく良いんだけど、エンディングが……。
コントラクト・キラー(1990) - goo 映画
●「愛しのタチアナ」8/25(土)
”愛しのタチアナ”という邦題が、なんか違うような気がするのは自分だけか!?ほんとの主役は、ヴァルト(マト・ヴァルトネン)でしょー!62分という短い時間の中で、これだけ満足感が得られる作品もそうないと思う。
愛しのタチアナ(1994) - goo 映画
●「浮き雲」8/28(火)
敗者3部作の1作目。街の中を走る路面電車の映像が本当に美しく印象的。この作品から急に映像の色味が鮮明で美しくなった。撮影機材の進歩なのか!?カウリスマキの作品ではめずらしいハッピーエンド。エンドロールの「マッティ・ペロンパーに捧ぐ」、切なかった。。。
浮き雲(1996) - goo 映画
●「過去のない男」8/30(木)
敗者3部作の2作目。これまた貴重なハッピーエンド。この作品でカンヌ国際映画祭でグランプリと主演女優賞をダブル受賞。マッティさん、壁に掛かった写真で出演していました。カウリスマキのマッティに対する愛情にうれしくなる。。。これだけ多く見ると、さすがにいつも出てくる役者の顔はインプットされた。この夏はわたしにとって、映画三昧の夏、アキ・カウリスマキの夏に。。。
過去のない男(2002) - goo 映画