
「第5回 DTPの勉強会」に参加してきました。
今回のテーマは「InDesignによる欧文組版のための基本操作」。
スピーカー:コン トヨコさん( I Love Typesetting )
聞き手:RRRさん( What's in DTP )
★内容
・InDesign 日本語版では、「日本語用機能」と
「欧文用機能」が混在していることを理解し使い分けよう。
・欧文組版での「約物(Punctuation)」の基本を理解し、
InDesignでの扱い方を理解しよう。
・欧文テキストに対する InDesignの「レタースペース(文字間隔)」
「ワードスペース(単語間隔)」の機能を理解し、
無理な長体やトラッキングによる文字めをを避けよう。
・基本的な欧文組版のルールを覚えて、原稿段階で約物の扱い等を
確認し、組版後の無駄な赤字修正の発生を避けよう。
日本人にとって欧文組版というのはやはり難問です。
外国人が着ているTシャツの日本語がおかしかったりするように
私たちも間違ったデザインや組版をしている可能性があるからです。
(某有名ブランドのTシャツも表記が間違っていたそうですよ…。)
私は普段すべて欧文で仕上げる案件はないのですが、
和欧混植、欧文を使ったデザインや組版をすることはあります。
その時に「これはやっちゃダメ!」というのを知っているだけで
随分と違うものです。(っていうか、知らないと怖い…。)
数年前に出版された、小林章さんの『欧文書体』『欧文書体2』と
高岡昌生さんの『欧文組版』(すべて美術出版社)、
小林さんの講演等で、欧文に関する情報は一気に増えました。
当日は、著者の高岡さんも勉強会に参加されていて驚きましたよ!
デザインとしてある程度自由に組んでいいことを知ると同時に、
ここだけは押さえておかないと!というものもいろいろ学びました。
日本語にも多くのルールがあるように欧文もかなり奥が深いのです。
(もう欧文満載の理解不能なTシャツは怖くて着れません:笑)
そして今回のコントヨコさんのセミナーでは、 InDesign を使った
基本的な約物の取り扱い、見た目や読みやすさに気を配る方法、
できるだけ避けた方がいい状態の問題解決方法等をお話しいただき
また新たな視点での欧文書体・組版について学ぶことができました。
私もまだまだ勉強が必要ですが、欧文書体について学ぶなら
ひとまず小林章さんの『欧文書体』『欧文書体2』の2冊。
欧文組版について学ぶなら高岡昌生さんの『欧文組版』と
コントヨコさんのセミナーやブログがとても勉強になります。
どれも今までなかなか得ることができなかった情報が満載ですよ!
●コントヨコさんのブログ
「 I Love Typesetting 」
●小林章さん(ライノタイプ社)のブログ
「 デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」」