2012年5月2日水曜日

『原弘と東京国立近代美術館 デザインワークを通して見えてくるもの』鑑賞。


原弘と東京国立近代美術館 デザインワークを通して見えてくるもの
東京国立近代美術館本館 ギャラリー4にて、「ジャクソン・ポロック展」と同時開催中の『原弘と東京国立近代美術館  デザインワークを通して見えてくるもの』を観てきました。

原弘さんは、グラフィックデザインの第一人者としてポスターや装幀等で、長年に渡り活躍されてきた方です。
国立近代美術館のポスター・招待状・展覧会のカタログ等は、1952年~1975年までの23年間担当されていました。

原さんは「デザインとは無名性の行為」を持論とし、「自分のポスターを作るのではなくて、国立近代美術館のポスターを作るのだ」という気持ちで、この仕事に取り組んでいたそうです。私もグラフィックデザインは、裏方の役割だと思っています。

原さんのデザインは、明晰で美しい。だからこそ、の存在感があるデザインが多いように感じました。

今回の展覧会は、同館で保管されている、ポスターや書籍に加え、版下や印刷の指定紙等、普段は観ることのできない貴重な展示もありました。完成したポスターと見比べてみると、指定紙と添えられた色見本から「どのように仕上がったのか」がわかり、とても興味深いです。

『原弘と東京国立近代美術館 デザインワークを通して見えてくるもの』は、5月6日(日)まで。