2010年7月11日日曜日
欧文フォント選び・基本はあるけどルールはないんだ
アップルストア銀座で行われた、タイプディレクターの
小林章さん(ライノタイプ社)のセミナーに参加してきた。
立見が出るほど盛況で、早めに行き席を確保できて良かった。
客席には、祖父江慎さんや高岡昌生さん(嘉瑞工房)の姿も。
小林さんは、日本人にもかかわらず海外の人に欧文フォントの
指導をしていたり、日本での間違ったフォントの噂の検証も
されていたりする。そのおかげで小林さんの著書や講演からは
フォントについて実に多くのことを学ぶことができた。
今回面白いと思ったのは、アップルで開催されるだけあって
MacOSXにバンドルされているフォント(約40種)のお話が
多かったこと。スティーブ・ジョブズはカリグラフィーを
やっていたこともあって、フォントへのこだわりもスゴイ!
(Macが購入されると、ライセンス料がフォント会社に入る)
MacとWinのやりとりOKのフォントの違いも興味深かった。
・Times Roman(Linotype)= Apple
・Times New Roman(Monotype)= Microsoft
以下、今回セミナーのまとめ
・MacOSXにバンドルされているフォントは高品質。
・フォントは見た目の雰囲気で選んでいい。
・フォントに「民族性や宗教性が~」というのはウソ。
・必要な場所にはイタリック(本の名前や強調箇所等)。
・長い文章では読み手の立場でフォントを選ぶ。
※画像は、斜体をかけただけの「Helvetica Oblique」と
傾けてバランスもとってある「Helvetica Neue Italic」
小林章のドイツ日記2
デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」