3月2日(土)に InDesignユーザーの祭典『INDD 2013 Tokyo (spring)』が開催されました。東京では昨年の7月20日以来2度目の開催です。前回が非常に有意義なセッションであったため、今回も楽しみにしていました。
★INDD 2013 Tokyo (spring) ※敬称略
- for beginners -
○美しい文字組みについて考える
紺野 慎一(凸版印刷株式会社)
大石 十三夫(なんでやねんDTP)
宮地 知(大阪DTPの勉強部屋)
- special -
○アドビセッション
岩本 崇・川島 修治(アドビ システムズ)
- for power users -
○もっと!InDesignを使いこなす
多ページ作成でのInDesignテクニック
西村 留美(印刷会社勤務・What's in DTP)
あかね(印刷会社勤務・ちくちく日記)
前半の「美しい文字組みについて考える」では、紺野さんから「段落スタイルと文字スタイル」「組版の仕様(デフォルト)を決めていく作業」「マスターページ作成」「組版の落とし穴的問題の解決」といった文字組みをする際の設定や注意点など、大石さんと宮地さんからは、文字組みを美しく見せるためのこだわりや設定方法、約物の正しい取り扱いなどについてのお話しがありました。
後半の「多ページ作成でのInDesignテクニック」は、多ページならではの方法と注意点などが主題になりました。
多ページドキュメントというのは、ページ数とファイル数が多く、テキストがメインでレイアウトはシンプルというもので、普段の私の仕事ではないものが中心ですが、どのような制作手法がとられているのか非常に興味がありました。自動化することによるメリットは時間短縮につながるだけでなく、モレなどのミスを減らすこともできるので、ボリュームが多く複雑な行程を踏む場合には必須です。
全体を通して感じたのは、「機能の理解」と「情報の取捨選択」が重要だということです。
書籍、雑誌、パンフレットなど、媒体によって文字の組み方は違うということもあり、「InDesign」の制作手法にこれといった正解はありません。「正解がない」からこそ多くの情報の中から、案件にとっても自分にとっても少しでも最良の方法をとる必要性を感じるのです。新規の案件に取り組む際に、
・仕上がりをイメージしてどのような行程で制作していくか
・また修正が入った場合にどのように対応していくのか
なども考慮し、効率的にフィニッシュまで持っていきたいものです。
また「InDesign」の「仕様」と「バグ」の見極めは困難です。本来なら得られるはずの結果がなかなか思い通りにならない、というのは時としてあるものですが、それがソフトやフォントの仕様なのか操作ミスなのかの判断が難しいのです。それだけに、このような多くの情報を一度に得られるのは貴重な機会でした。次回の『INDD 2013』は、11月23日(祝)に開催されるそうです。最新バージョンの新機能や過去バージョンとの差異も気になりますので、これからの開催にも期待しています。
(追記)私は今回登壇された紺野慎一さんとミルキィ・イソベさんとの共著『組む。InDesignでつくる、美しい文字組版』(ビー・エヌ・エヌ新社)で、InDesignの活用について多くのことを学びました。今回のお話しもこの本で取り上げられていたものが多数あります。実際に取り入れた方法も多く、非常に役立った技法書なのでオススメの一冊です。
『組む。InDesignでつくる、美しい文字組版』
ミルキィ・イソベ + 紺野慎一(ビー・エヌ・エヌ新社)
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前回の『INDD 2012 Tokyo』の記事はこちら
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