2012年3月3日土曜日

心が躍る世界へ:『ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ』展を鑑賞。


原美術館で開催されている
『ジャン=ミシェル オトニエル:
 マイ ウェイ』展を観てきました。

フランスを代表する現代美術作家
オトニエルの個展は、日本では今回が初めてで、
パリ→ソウル→東京→ニューヨークと巡回しています。
最初のパリでは、20万人もの人が訪れました。

展示作品のいくつかをネットで見ていましたが、
実際に目にすると印象はまるで異なりました。
観る場所や角度、自然光の入り方によって、
様々な質感や色彩、フォルムに変化するのです。

これは会場に行かなければ
体感することができない展覧会です。

実物の作品が持つ圧倒的な存在感と輝き、
そして美しさに、とにかく魅了されました!!!
刺激を受け、心が躍る展覧会は久しぶりの体験です。

初期の、布、硫黄、樹脂などを使った作品から
最新のムラーノガラスを使った作品まで
彼が歩んだ25年の奇跡を感じることもできました。

オトニエルの作品には
生と死、自由と苦悩、美と官能など、
様々な概念があるそうです。

初期の作品では、心の傷や苦悩を現す
エモーショナルな作品を制作していました。
そして90年代半ばのガラスとの出会いで、
夢や幸福感など、新たな世界へと広がっていきます。

また、この会場が今回の展示にぴったりで、
午後の光が差し込む館内とそれを映す作品は、
とても幻想的なスペースになっていました。

会場は、多少の注意書きはあるものの
撮影OKなので、わたしも撮影してみました。

 
左:「マイ ウェイ(My Way)」2010年
   ムラーノガラス、アルミニウム留具
右:「グローリー ホールズ(Glory Holes)」
   1995年 布に刺繍

 
「私のベッド(Mon Lit)」2002年
 ムラーノガラス、アルミニウム、飾りひも、フェルト

 
左:「自立する大きな結び目
  (Le Grand Nœud Autoporté)」2011年 ガラス、金属
右:「黒い心、赤い涙(Black Heart, Red Tears)」
   2007年 ビーズ、ガラス

 
屋外にも作品が展示されています。

 
「涙(Lagrimas)」2002年 ガラス、水、テーブル

 
「ラカンの大きな結び目(La Grand Double
 Nœud de Lacan)」2011年 鏡面ガラス、金属


こちらは美術館併設のカフェ
(カフェ ダール)にある「イメージケーキ」。
ハラミュージアム アーク(群馬県渋川市)の作品
「Kokoro」がモチーフなのかと思われます。

心が躍る展覧会『ジャン=ミシェル オトニエル:
マイ ウェイ』展は、3月11日(日)まで。
Hara Museum Web